岸田首相が減税政策を3つほど考えていると発表したそうです
①賃上げ税制の強化
②特許などの所得に対する減税制度の創設
③ストップオプションの減税制度の充実
の3つですね
どれも私たち一般庶民に直接関係はなさそうな感じがしますが(汗
①賃上げ税制は10年前からある制度で、事業者が従業員の賃金を増やせば税金の一定割合を減額するという制度です
そうすると、税金を減らすために企業が賃金を上げるような動きが期待できるということですか?
一応、そういった狙いですが、一旦企業が賃金を上げると後で業績が悪化した際に賃金を下げることはできないので、慎重な動きをする企業が多いと思います
また、日本の中小企業の多くは赤字なのですが、赤字の企業に減税効果はありません
そもそも赤字の企業が賃金を上げるとは思えませんもんね
続いて②特許などの所得に対する減税制度の創設ですが、
これは知的財産から生じた所得に対して優遇税率を適用するという制度のようです
知的財産って具体的にはどういったものですか?
知的財産とは、例えば新規開発した技術や発明、営業機密などを言います
そういった知的財産を企業が生み出して利益が出た分には税率を低くするよってことでしょうか?
まだ具体的なことは公表されていませんが、おそらくそういった制度だと思います
企業が研究開発をして新しい知的財産を生み出すことを促進する目的だと思われます
3つ目の減税政策はどういうことでしょうか?
最後の③ストックオプションの減税制度というのは、
特定の取締役等が新株予約権等を行使した際の経済的利益に対して非課税の拡充を行うというものです
う~ん、難しい
新株予約権の行使って何ですか?
新株予約権というのは、将来、会社の株式を所定の価格で買い取る権利のことを言います
自社の株式にかかる新株予約権を役員や従業員に付与する会社があります
自社の株式を買う権利をもらって何かメリットはあるんですか?
例えば、自分が頑張って会社の利益に貢献すれば、会社の株価が上昇します
そうなった場合に、元々株価が低い時にその低い価格で自社の株式を買う権利を持っていれば、差額が得するということです
自分の会社の株価が上昇したときに安く自社の株式を買うことができるということですね
安く自社株式を買う権利を持っているのだから、自社株式の価格が上昇するよう会社のために頑張りましょう!っていうことです
なるほど!
将来、自社株式の価格が上昇して得したときに、その利益に対してかかる税金を非課税にするなどして減税しようと考えているようです
でも新株予約権を持ってる人なんてほとんどいないんじゃ…
そうですね
それに一人が頑張って簡単に自社株式が上がる訳ではないですしね…
3つの減税政策のいずれも効果薄な感じですね(泣
そのため「偽減税政策」などと言われているそうです
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